BSドキュメンタリー カブール 橋の下の物語~麻薬中毒 更生の母 後編(1918)

ライラは役所に行き副大臣と面会する。事業計画書を副大臣に見せる。副大臣は半年分出しましょうと言ったがその後の副大臣の発言にライラが切れたのか話を蹴って帰っていった。資金は不足している。女性用施設が閉鎖されることになった。

娘のゼキアがイランからやって来る。兄のハッサンとエスマットも来る。皆んなで観覧車に乗って遊ぶ。ゼキアとライラは橋の下に行きライラが状況を説明する。身の危険があるのかゼキアは早々にイランに帰って行った。ライラが電話をしている。イクティアルが脳卒中で亡くなったそうだ。墓に行き花を供えた。

兄のハイダリがとうとうお金が尽きたという。ライラは麻薬対策省に行き担当官から援助を貰う約束をする。上機嫌なライラはドンブラを掻き鳴らす。なんか晴れ晴れとしているようだ。炊き出しを用意して橋の下に行き弁当を配るのだが皆のマナーが悪く混乱が起きライラはムカついたようだ。

入所者のサイードジャミルが検査を受ける。結果を知らされ泣いている。A型肝炎C型肝炎HIVが陽性だったという。ライラができることは?と言うとカンダハルまでのバス代をくれと言う。護衛の仕事に就くという。ライラはその考えの難点を色々と指摘する。

マスーマは二人の子を持つ中毒患者だがまた一人産んでいる。ライラはその事をなじる。サイードは叔父の元を訪れ若い頃のビデオを見る。花嫁が映っている。マスーマは嫌がる赤子に阿片を潰して飲ませている。赤子はまもなく静かになった。

いよいよ政府は麻薬撲滅のための武力制圧を開始する。兵士とトラクターでケシ畑を急襲しヘロイン259kgなどを押収する。押収物にはガソリンをかけ焼却した。だがこれは単なるポーズに過ぎない。

ライラが騒然とした中、橋の下に行きサイードの行方を探している。橋の下に佇むサイード。極上のヘロインを求めて一服決めている。サイードは緩慢な死に向かって歩き始める。

身の危険を感じているライラは銃を買おうとしている。いまだに麻薬対策省からの援助金が届かない。ライラは役所に出向き抗議するが口約束は反故にされた形になる。職員に記者会見をすると脅して帰っていった。翌日記者会見する。ライラは寝込みを二人組に襲われて首をワイヤーで締められた。相手を倒して散弾銃を出すと二人組は逃げていった。ライラは手に怪我をした。

ライラは友人から借金して店との改装に着手する。新しい看板も建てた。開店パーティーの様子が映し出される。ライラは口八丁手八丁まだまだ頑張るつもりである。今日も橋の下で若い中毒患者を掴まえて説得している。

ここまで追ってみて希望の光はやっぱり無いということがわかる。これは悪が勝つとしか思えない。