直熱三極管放浪記(2)

ヒーター電流を見ていると定電流ダイオードだとどんどん減少する。かなり発熱するのだろう。こうなったら抵抗一本の方がいいかもしれない。

3kΩ2Wの抵抗にしたところ。ヒーター電流14.5mA、カソード電流61μAとなっている。ほとんど変動しない。

動作点を61μAに移動

Nutube とFETバッファの部分を完成させた。こちらのchはヒーター電流15.2mA、カソード電流60.9μAとなっている。これだけでハイブリッドプリということになる。

特性を調べた。

いい感じに2次高調波が出ていて、その半分の3次高調波が発生している。2次高調波は音楽ではユニゾンであり音に厚みとふんわりした印象を与え、3次高調波は五度音であり元の音にくっきりした音調を与える。脳に調性感を与えると言ってもいい。調性音楽を聴いている脳は五度の音を聴くと一度の音が脳の中で同時に鳴るのである。ただしこの実験はある程度音楽の訓練を受けていないと成立しないかもしれない。一方聴感上不快な5次、7次高調波は極めて少ない。さすが直熱三極管だけある。

この辺まで出来上がった。