直熱三極管放浪記(6)

実験1 スイッチングダイオードには順電圧が0.77Vのものと0.68Vのものがあるので、まず前者のダイオードとA1015の組み合わせで電圧増幅段をテストした。

その結果電流が流れすぎて1kΩの抵抗に45Vと15Vの電圧が現れた。

実験2 ダイオードを0.68Vのものに変更した。

その結果安定した電圧が現れたが、期待した500mV(電流では0.5mA)よりはるかに小さい値だった。

実験3 A1015を選別してVbeの近いもので片方をダイオード接続してテストした。

このように1.3mAから始まって時間とともに増加して3mAを越えて行く。空恐ろしいので没にした。これは多分カスコードにすると損失が抑えられて上手くいくと思う。

実験4 VbeがA1015よりやや小さいA970と0.68Vのダイオード(IN4148)の組み合わせで実験した。

見事に0.3mAくらいの電流が流れて安定している。これで行こう。

出力のバイアス電圧の生成に成功した。

参考図