ミケランジェリのドビュッシー

前奏曲集Vol 1 のLPを聴いている。澄み渡るようなピアノの響きが部屋に充満する。

1978年の録音で今はCDで発売されている。故吉田秀和氏がラジオでこう言っていた。

《今聴いたのは云々。今度はミケランジェーリのピアノ独奏による同じ曲のCDを聴きましょう。むかーしミケランジェリが初めて日本に来た時、僕どういう訳だか誰かに呼ばれてミケランジェリと一緒に食事しました。その時ミケランジェーリがあんまり愛想のよくない人でしたけどね、で話がなくて困って僕も、僕もあまり愛想よくなかった、それで話題の一つとして「貴方はラフマニノフの第4番を入れてて有名な2番も3番も全然弾かないってちょっと変わってますね。」と言った、ミケランジェーリ、ニヤーとして「みんなにそう言われるんだけども2番と3番はラフマニノフ自身に演奏したいいレコードが出てるけど第4番は彼残してないからね。それで僕やったんですよ。」と言ってました。そのミケランジェリの演奏でこの4番聴いてみましょう。エットーレ・グラシスの指揮、フィルハーモニアの演奏です。〜音楽〜》