制作しているのは民勤出身のディレクターで共産党宣伝部に属している。なので住民の発言は100%プロパガンダだと思う。だが貴重な映像とアウトラインは参考になる。
元々ここには大きな湖があったが灌漑農業の推進で消滅した。その後もコンクリート水路建設や井戸による地下水のくみ上げで環境はさらに悪化する。今は植林運動と移住政策で何とかしようとしている。
移住を進めるために政府は対象地域の灌漑用水の供給を停止する。住民は畑仕事で生きて行きたいが町に出ることを検討している。若者世代は早くに町に出て働いているが老齢化した世代はグズグズしている。だんだん廃墟化してゆく中一家で残り抵抗を続けている数家族がある。最近は電気も止められた。蘭州に陳情に行くが逮捕されたりしている。9家族で160ヘクタールの農地を共有し綿花を作っていたらしい。かなり裕福だったようだ。移住すると50ヘクタールに減るのだという。だが政府に逆らってもろくなことは無い。結局補償金をもらって移住する事になるだろう。