映画 ランボー (1982)

  グリーンベレーで英雄のランボーがふらっと訪れた田舎町で保安官に因縁をつけられた事が発端である。不埒な流れ者なぞしょっ引いて痛めつければ禁固刑と罰金でぐうの音も出ないだろうとタカをくくっていた保安官だが執拗な嫌がらせにランボーのスイッチが入ってしまった。格闘技、カーチェイス、ゲリラ戦、サバイバルにおいてはプロ中のプロのランボーは留置場を抜け出し奪ったバイクで山へ逃げ込む。保安官とその部下たちはドーベルマンとヘリでランボーを追い詰めるが反撃を食らって保安官以外全員倒される。

  今度は州警察と州兵がランボーを包囲する。かつての上官トラウトマン大佐も駆けつけて皮肉を込めたアドバイスするがプライドを傷つけられた保安官は聞く耳を持たない。廃坑に立てこもったランボーだがロケット弾の攻撃にはひとたまりもない。廃坑に埋まって死んだと思われたランボーは坑道の奥へと進み抜け穴から出てしまう。軍用トラックを奪ったランボーは町に突入しM60機関銃で町を破壊しながら保安官のオフィスに迫るのである。大佐の予言通り町は恐怖のどん底に突き落とされ保安官は死ぬのだろうか。

  ランボーの破壊活動は思ったほどではなくショボかったが保安官は瀕死の重傷を負うことになる。この辺まではハードボイルドな展開が続き飽きさせなかった。だがランボーが自身の身の上を嘆き独白するところから品位がガタンと落ちてしまったようだ。少々残念な結末である。