2013年興行収入一位で120億2000万である。二位のONE PIECE FILM Z 68億7000万は見ない。
これは宮崎駿監督の最高傑作でありこれを超えることは難しいだろう。クオリティが高い。構図、アングル、色使いなどすべてに完成されていると言える。音楽にも気合いが入っている。
ストーリーは零戦設計者堀越二郎の評伝風であるがほぼ創作でありこれに堀辰雄の風立ちぬを組み合わせたハイブリッド様式になっている。相手の菜穂子もこれまでに無い美人で新婚初夜のシーンもある。飄々とした二郎とそれをサポートする物わかりの良すぎる大人たちが登場し、ついに零戦は完成に至る。後は史実の示す通りだが映画では省略された。
米軍も驚く様な零戦の異能ぶりについては映画零戦燃ゆの方がわかりやすく描かれている。この映画では戦争について正面から向き合って何かを主張するではなくいつもながらファンタジーの様な描き方をしているようだ。