電波科学に連載されていた長岡鉄男のオーディオジャーナルにこういう一文が載っていた。この頃各メーカーがこぞって長岡邸に試作品を持ち込み意見を賜っていたのである。
〜某社プリアンプ持参。以前聞いたときはどうでもいいような音だったが、改良したから聞いてくれというので、正直、全然期待はしていなかったのだが、音を出してみるとびっくりした。低域はしまりがよく、量感があり、音程が明確、全域にわたって繊細感と透明感があり、しかもややソフトタッチで、美しい音だ。音像、音場ともナチュラルでリアル。どうしたんだろうと首をひねっていたら、メーカーいわく、「実はラムダコンデンサーが10個入っています。低域は軽くサーボをかけDCと超々低減を抑えてあります」これで20万を切るというのだから立派なものだ。なお薄型ではあるが、ウッドケース入りで、メタルキャビは使っていない。「某社らしくない音だネ」といったら、相手も「そう思います」と答えた。やっぱりわかっているんだナ。〜
これはDENONのPRAー2000の事である。
このプリをずっと使い続けてきたがフラットアンプの出来がイマイチで、埃っぽい音になる事があり決して満足できるものとは言えなかった。昨年完成したフラットアンプを介してやっと満足できる音が得られた。既存のオーディオでは聴いたことのない驚くべき音がする。
パワーアンプはLoーDのHMAー9500IIである。