日本に生まれれば岩波文庫は小学生の頃から目にするだろうが、長いし読んでもわからないような本である。高校生くらいには読めるようになるだろうが、その頃はもう時間が割けなくなる。大学生の頃読めばよかったとは思うが、もっと読みやすい本多勝一や西村寿行などを多読していたように思う。それより何より若い頃は何か読んで生計に役立てようと思うものである。若い頃からギリシャ・ローマの文献一筋だと多分食うのに困る。塩野七生女史のような例外もあることはあるが。
まあそういう事で今は長生きすればするほど岩波文庫を読む時間があるし、充分働いたので生計のことも考えなくて良い状況である。ローマの文献が目の前にある。